絶対不可欠









一体どれほどの時間が流れたろう、と思うが現実はそう長い間ではない。
ただこの空気が、この空間でのお互いの間にある感情や状況が体感時間というものを現実から大幅に狂わせていた。
特に非を責められているサスケにとっては。
だがナルトにしてはどうしても許せない。
これは酷い裏切りだと言いたいほどだ。
「…なんでなんだってばよ、サスケ」
きゅっと寄った眉根の下で青い目が詰ってくるのを、サスケは悔しい気持ちと言い返したい気持ちと少しの申し訳なさがせめぎ合うが、けれどやっぱり言える言葉は同じだった。
「悪い」
だが繰り返される同じ言葉にナルトには逆効果でしかなく、声が大きく上がる。
「こんなんっ、こんなん違うじゃねーか!」
サスケとて悪気があったのではないと分かっていた。
けれどナルトはどうしても譲れなかったのだ。
強く握り締めた拳がテーブルに叩きつけられる。
「カマボコの入ってねー皿うどんなんて皿うどんじゃねーってば!!」
ナルトの前に置かれた大皿には人参、椎茸、玉葱、キャベツ、筍、絹さや、豚肉、と色とりどりの野菜とお肉が入った、栄養バランスの取れた長崎名物が置かれていた。
但しそこにはピンクも鮮やかなカマボコが入ってはいない。
「だから悪かったって言ってんだろ、ウスラトンカチ!」
「ウスラトンカチはサスケだってばよ!皿うどんにはカマボコなの!これだけはぜってーゆずれねーの!」
「忘れちまったもんはしょうがねぇだろ!」
「開きなおんな!今からでも入れるぐらいの根性見せやがれ、こんのヘタレ男!」
「んだと!?誰がヘタレだ、誰が!毎晩ヒーヒー泣くぐらいテメーを満足させてやってんのは誰だと思ってやがる!」
「わーーーー!!!寝ぼけたコト言ってんじゃねー!このド変態!!」
目の前の皿うどんにスーパーで買い足されたカマボコが追加され、もう一度調理されて美味しく頂かれるのはこの2時間後の事であったとか。





















(終)


このうずまきナルトさんは皿うどんにカマボコがないと許せない人らしいです。
…………。
すみませんでした!!!(土下座)
本日の晩ご飯、皿うどんを作りながら思いついたアホ妄想です。
長崎があるのでパラレル設定のようです。あ、迷惑防止条例のその後の二人とかです(゚∀゚)(今決めたのが丸見えとかそんな)




ほ、本当にアホですみませっ…orz
アホすぎてなんといってよいやらというか本当にすみませっ…!
駄文を失礼しました!


'06/1/11

'07/7/6