闇の中で黒い影となり連なっている格子の向こうを男は足音と気配を消して歩いていた。
目的のある部屋はただ一つ。
脚の動かし方一つとっても違う男の身のこなしはまるで猫科の獣を思わせるほどしなやかで無駄がない。
かたん、と小さな小さな音が夜闇を揺らすが遠い喧騒がゆうらりと遮った。









いと愛しき君に一番の幸いを









賑やかな宴席は夜を更けた空の下でも未だに終わりを迎える様子はない。
広大な屋敷には各国から人々、木の葉組に縁のある者達が集まっている。
全ては今日の祝い、木の葉組六代目の生まれた日を祝しての事で、用意されたもてなしを受けていた。
火の国最大、各国にも多大なる影響力のあるマフィア、木の葉組の六代目組長その人の祝いの席ともなれば組織の繁栄と力の示す顔でもあり、国内、外を問わず他の組織との繋がりの強さを示すものでもある。
ただの見栄でなく、それを示す事は無駄な抗争の芽を生ませない事にも繋がる重要な席だ。
木の葉組へと無駄な牙を立てようと思わせぬほどの力をみせるように広く門戸を開き振舞われる豪奢な祝い分けをしつつ、どれほどの要人を迎えても賊には指一つ触れさせぬ警備をせねばならず、かつ祝いの席の邪魔をするようであってもならない。
細心の注意の払われた宴はその成果もあってか、たけなわというには程遠い雰囲気である。
無論、同盟との繋がりや同じ傘下の者としての儀礼もあるのだろうが、この日祝われる人物―――うずまきナルトに寄る処が大きいと奈良シカマルは欠伸を噛み殺しながら中庭の見回りという名目の久方ぶりのサボリに息を吸い込んだ。
代々の組のトップ、火影の下でなされてきたこうした行事だが、集まる者達の毛色と顔つきが違う。
単純に祝いたかった、祝いの言葉を一つアイツに、ナルトに送りたかったのだろうとシカマルは思っている。
こういった世界に属している身であるから、その繋がりがそんなお綺麗なもので片付けられるほど利害の関係がないとは言わないが、それだけでもない。
そう思わせる、良くも悪くも相手を惚れさせてしまうものを自分達の唯一にして絶対の主は持っている。
身内贔屓の自惚れでもなんでもなく、一歩引いた処から見てこれまでナルト自身が続き上げてきた人脈、人間関係を見ていればそう判断出来た。
色んな意味合いを含めて惚れてしまっている一人でもあるシカマルは障子越しに流れてくる、それこそいくつだと問いたくなるような騒々しい、いくつもの声に釣られるように首の後ろで結っていた髪を解くが、黒いスーツの肩に黒髪が掛かり、その煩わしさに結局はすぐに結いなおす。
今日の席の準備責任者なんてものを自他共に認める面倒臭がりであるにも関わらず任せられてしまった物だから、ここ一月ほど随分と忙しく、その上厄介な事もあった所為で少なからず気を張っていたが、滞りなく祝賀の宴は進み盛況を極めているのを見てほんの少し肩の力を抜いた。
厄介事の方ももう片付いているだろう。
しっとりと夜露に撓った草の上を歩き、鹿威しや錦のように優美な姿をで泳ぐ鯉が絵を描く池を通り越し、子供の頃にナルトが作ってくれた棚の前に立つと、並んでいる盆栽の一つを手に取った。
シカマルの子供の頃から趣味の一つで、じじ臭いと言いつつも植物好きのナルトも随分と可愛がってくれた盆栽はシカマルの剪定の腕もあり見事な形と艶を誇っている。
月灯りの下でまた一段と雅な風格を見せているお気に入りの一つに満足気な笑みを浮かべたシカマルは背後の気配に微かに眉を上げた。
「よう、アンタまでサボリたぁ珍しいな」
慎重な手つきで盆栽を置くと、振り返った先には長い黒髪をシカマルと同じく後ろの首下で結わい、顎下まである前と頬横の髪は左右に流した風雅な顔立ちの男がシカマルと同じ黒いスーツに身を包んで立っている。
瞳孔の色素が薄く、白い眼が血族の特徴である日向一家の日向ネジが僅かに眉根を寄せてシカマルの隣に立った。
日向一家は一つの組として独立はしてあるが木の葉組の門下であり、ネジはそこから出向という形で幼い頃にこの屋敷に引き取られ、正式に組の者として立ってからこの五年でシカマルと同じく木の葉組の幹部、そしてナルトの側近となった。
側近になれば出身がどの組であろうと関係なく木の葉の者として見做され、何よりナルトの命を至上とする現状を同じく奈良一家から来たシカマルも自らが望んで手に入れたと思っている。
そしてそれに満たされているのも確かな事だ。
血よりも大切なもの。
それがあるから自分達はここにいるのだ。
その大切なもの、そのものである人物は今はいくつかの障子と窓の向こうの席で幾人にも囲まれて酒を勧められているはずで、本来ならばシカマルもネジもその場に居る人物だが、こうして二人中庭にふらふらと出てきている。
「サボっているのは俺ではなくお前だ。探すようシノとリーに頼まれた」
色素の薄い眼はその特殊な能力から扱うのは敵の内偵などスパイのような仕事が多く、この男に対し機密を守るのは不可能、と対立組織から密やかに囁かれているが仲間内に掛かれば単なる人探しで使われてしまう。
本来持つ人の良さがあるからでもあるのだろうが。
「別にサボってたわけじゃねぇぜ。一応見回りをしてたんだよ、コレでも」
側近であるシカマルは本来ならば宴席の中心にいるべき存在で、ナルトの隣でそう在る事自体が一種仕事でもあるシカマルが見回りを担当してるはずもなく、酒の臭いに飽きただけだと誰もが分かっている。
ナルトは別にいい、と言うが形というものを背負うようになった立場では放置するわけにもいかずネジに捜索役のお鉢が回ってきたのだ。
「中庭に続く全ての通路、外壁に至るまで各ポイントを2チームに分けて警備を配置させた上に音声認識も使った定期連絡も5分置きで滞りなく行われている。見回りが必要な程問題があると思うか?」
ネジは表情を崩さず告げると、わざとらしく肩を竦めたシカマルは苦笑を漏らした。
「無ぇな」
「ああ、お前自身が考えたものだ。あると言ったらそれこそ問題だろう」
次いでネジの口元もふ、と息を吐くように緩む。
「メンドクセー事にな。このまま何も起こらねぇのを後は祈るだけだ」
飄々としていた声が最後、一段低くなった事にネジは思い当たる事案を脳裏に浮かべ、そして否定した。
「あの件なら問題無いだろう」
ポケットに両手を突っ込んで中庭から奥屋敷への一番近い道を選んだシカマルと並んで歩きだしたネジの言葉に何とも言えぬ顔になる。
「まぁあのヤローだしな」
二日前に屋敷を出た男は今頃こちらに戻ってきているのだと容易に想像が出来た。
「『九尾』に手を出そうとしたばかりかナルトを狙った。こればかりは奴らの運命も決まったも同義だろう」
一片の温情すら与える余地も無い、と断じたネジの声は処理に当たった男と同じように冷たい。
そしてシカマルもネジの言葉に無言で同意を示している。
「そんじゃオレらはもう一杯、飲み空けるか」
「ほどほどに頼む」
側近の中でリーに次いで酒に弱いネジは少しばかり眉を寄せ、夜風の空気を吸い込んだ。



『九尾』と呼ばれる物は代々の火影の下、木の葉組で管理されている土地であり、その地にしか咲かない特殊な草花がありそれから付けられた名前である。
狐の尾のような花弁が九つ並んだ花『九尾』。
その根は強い幻覚と神経性の興奮を齎し、麻薬にもなればそのまま強力な毒にもなる。また花を特殊な処理をすれば香木のようにもなり、天然の芳香を放つそれは一輪の花でも数十万は最低する代物だ。
扱いが難しいが特定の土地にしか咲かぬ花『九尾』は時にとんでもない財を齎すが故に、古くから『九尾』の土地を巡っての争いが度々起きていた。
大きくな鉄火場は先々代の犠牲を伴い、絶えて久しいが良からぬ考えを起こさぬ者が居なくなったわけでもなく。
現状の協定に不満を持つ輩はいないわけでもない。
そういった輩が仮にも組織の頂点に立っていたのならそれは少々キナ臭く厄介な事が起きる場合が高く、そして頂点の者の頭が弱いければ厄介事は確実だ。
『九尾』の土地目的に現火影の暗殺と『九尾』の制圧を考えた男は確実に頭が弱かったと言える。
厄介事をめでたい席に乗じて贈ってくれようとした輩を消すのが、うちはサスケの今回の仕事だった。
二度と弱い頭でいらぬ事を考えぬように叩いてやるなどではなく、存在そのものを消す。
頭の弱い男とそれに付き従い動く者を、完全に。
『九尾』に関しては木の葉組の対応は常に徹底されたものであるが、『九尾』事があるにしろ無いにしろ、現火影であるナルトを狙った時点でサスケは消すと心は決め、許可が出たから実行した。
明かりが点いてある部屋もあれば、壊されている部屋もあるがどこもかしくも血腥さが満ちている。
比較的マシな惨状の部屋で長い刀身の刀を一振りし、血糊を振り払ったサスケは黒い鞘に鈍色の鋭利な肌を仕舞った。
もうこの屋敷で使う事はないそれを腰のベルト型の脇差に差すと、空いた手が煙草を取り出して仄かに甘みのある苦さを口から肺に満たす。
ふぅ、と吐いた紫煙は頭が弱かった男の首の上でゆうらりと揺れた。
漂う煙の向こうで何事も無く世界の流れを示す時計が作り物のように動じる事のなかった端正な漆黒の目に感情を昇らせる。
日付けの境を過ぎた針に、サスケは足元に点けたばかりの煙草を足元に落とし踏み消すと、来る時には丸一日掛かった事実をどうにかして変える為、廃墟と化した屋敷から深い夜闇の中に黒服を纏った体を溶け込ませた。



美味い酒だ、と思う。
大事な仲間、それこそ家族と呼んでいる組の者だけでなく、所詮は形だけ、利害の一致で一時の馴れ合いを演じているだけとも言われるが、それだけでないと信じている同盟相手のくれた不器用な祝いの言葉が一層に酒の味を引き立てた。
色んなものを預かり、背負う立場になってから祝いは子供の頃のように単純な物だけではないが、その分ただ純粋に祝ってくれる気持ちがあるのが嬉しい。
そう、嬉しいのだ。
だからこそ注がれる酒は非常に美味いと思い、楽しいと感じるのに、まだまだやってくれ、と言い残し眠気を理由に自室へと引き上げて来たナルトはどうしても満たされないものがあった。
まだ足りないと思う自分は随分と強欲になったと呆れるが、どうしようもない。
たった一つ、まだ貰っていないそれを待ってナルトは明かりも点けずに、ベッドに入らず椅子に腰を掛ける。
だが樫の木で出来た重厚な作りの机に合わせられて作られた椅子は、皮の張り一つだけでも安物のベッドなどでは比べ物にならないぐらいに疲れた身体に心地よい弾力を返して来るので、ナルトは睡魔の誘惑を許さないよう、奥庭に通じた障子を開けるために立ち上がった。
カタン、と障子と桟の木がぶつかり丸みのある音を上げた障子とそのもう一つ奥の硝子戸を引いたナルトの頬をひんやりとした秋の夜風が撫でる。
陽が落ちればすっかり寒くなったとはいえ、酒とぴっちりと着込んだ黒のスーツとネクタイは暑いと感じるには十分で、ナルトはネクタイを解き、首にただ掛けた状態で放った。
ひゅうと強い風が吹き、ふわっとネクタイを舞い上がらるのも構わずナルトは空を見上げる。
中秋の名月は過ぎたが、猫の目のように尖った月はやんわりと優しい光を青い目に注いだ。
あともう少しで来る明日には、正確にはこの夜が明けた朝には戻ってくるのだろうかと考えだしたナルトの肩を引っ張る 腕があった。



闇の中で黒い影となり連なっている格子の向こうを男は足音と気配を消して歩く。
目的のある部屋はただ一つ。
警備の配置も何もかも全て記憶しており、何者にも見つからず行ける。
脚の動かし方一つとっても訓練を受けていない者とは違う男の身のこなしはまるで猫科の獣を思わせるほどしなやかで無駄がない。
屋敷の奥へと難なくたどり着くが静まり返った部屋を前に今暫く身を潜めていようとした時、かたん、と小さな小さな音が夜闇を揺らすが遠い喧騒を小さく遮った。
陽の落ちた夜にこそ目立つ蜜色の髪と、蒼天の空色をした目。
およそマフィアらしくない童顔じみた顔が閉ざされた防壁硝子の奥から覗き、男の脚はもう一度獣のように俊敏に動いた。



身構えるよりも先に知っている煙草の香りと、低い声が擽る。
「無用心だろうが」
ぎゅ、と背後から抱きしめてくる男が誰かなど確かめずとも分かるし、何より気配に対して敏感なはずの自分が安心しきっているのが証拠だ。
二日前からナルトが命じた仕事で屋敷を留守にしていた、他の仲間に顔を見せる事もまずその身を休ませる事もせずナルトのもとに真っ先に駆けつけた男にナルトは知らず笑みが浮かんだ。
警備の内部事情を知った上で、男のように忍び込める実力が無い限りここまで辿り着く事もナルト自身が気付かぬ事もないのだが、案じて不機嫌な声を出しているのが少し可笑しい。
心配性な男に大丈夫だ、と返そうかと思うが背中から包まれる熱が温かくて気持ちが良く、代わりに夜が明けるまで言わないのだろうと思ってた言葉を口にした。
「お帰り、サスケ」
必ず掛けられる言葉にサスケは心配から僅かに寄せられていた眉間を解ける。
「ただいま」
首を後ろに逸らし、上目で見やった顔は多少の疲労感はあるものの二日前見送った時と変わりもないので、ニッと嬉しげにナルトは歯を見せた。
「怪我はねーみてーだな」
「当たり前だ」
即座に返される、ともすれば傲慢ささえ感じる物言いにサスケだ、とくすくすと喉を転がす声を零すがすぐに止み、腹の底からの安堵の息を吐く。
「良かった」
じわり、と温度を感じるそれにサスケこそが安堵を覚えた。
「ああ…良かった」
サスケのはナルトが無事で、という意味だ。
今の所の不安の最大の種はサスケ自身の手で狩ってきたが、それでも万が一という事がある。
組織を挙げて動こうとしていた昨日よりも早く、先手を打った情報をこちらが逃してないと言い切れない。
生きて、こうして動くナルトを腕に閉じ込めるまでは安心出来ず、公式な挨拶などそっちのけでナルトの部屋へと忍び込んだサスケの言う意味に少なからず気付いたナルトは、顔を下に向けた。
困ったような、けれど嬉さが強い感情がナルトの裡で渦を巻く。
国境を越えて行かねばならなかった場所から予定よりも半日も繰り上げて帰ってきたサスケの無茶に心配が上がり、オレよりも自分をもっと大事にしろと言いたいのに、上手く言葉が出てこない。
俯いたままナルトの耳朶に部屋の時計を確かめたサスケはもう一度唇を寄せた。
「ナルト…おめでとう」
低い声が静謐なほどに落ち着いて、真摯に贈る。
それはナルトにとって何よりもの、そして足りないと欲していた祝いだった。
木の葉組の側近、うちはサスケとしての祝いの品はいくつも、屋敷の一部屋の一角を占領するほどに贈られているが大事な仲間、そしてそれだけでは収まりのつかなかった相手、恋人としてのサスケから貰うこの祝いこそが嬉しい。
本来なら酒宴で酒を呷っていられた筈なのに血腥い部分を押し付けてしまったのに、何事も無かったような顔で無事に帰ってきて、抱きしめてくる腕がある事にどれほどの幸いを貰っているか、妙な所で自信のないこの男は気付かないのだろうが。
「ありがと、ってば」
照れたのかその頬と耳が紅潮し、白い月の光が浮き上がるように朱に染まる肌をサスケの目に届けた。
こんな愛おしい存在をこうして腕に抱ける幸いをサスケは噛み締める。
生まれてきてくれた事、そして生きている事。
その障害を自らの手で取り除けた事。
全てが狂おしいほどの歓喜と愛おしさに結びつくのを、血腥い仕事をサスケに渡す度に必要の無い呵責を抱くナルトは気付かないのだろう。
こうしてナルトを腕に抱けるのならばそれすらも利用していたい、と馬鹿な事を頭に過ぎらせた男は、俯いたままでよく見えない火照った顔に手をかけてこちらへと向かせる。
閉じられる青に黒だけが染み込むように映っていたのに、深い充足を覚えながらゆっくりと唇が重ねた。



「六代目は?」
ネジとシカマルが再び酒宴の真ん中に戻った時にはその主役の姿は無くなっていた。
「瞼がくっつくと言って部屋に入った」
親愛を込めた振る舞いも目的とされている宴席は主役がいなくなれば終わりというわけではなく、未だに次々と運ばれる料理と酒、そして華やかな技芸が客人達をもてなしている中、ずっと静かに一人盃を傾けていた油女シノに問えば、丸いサングラスの奥で浮かべた柔らかな笑みとともに簡潔な答えが返る。
まるで年の離れた、可愛がっている弟の様子を語るように言ったシノにネジもふ、と同じように頬を緩めた。
「そうか。ここ数ヶ月は慌しかったからな。今晩はシカマルが隣に入るはずだな?」
久しぶりの深く取れるナルトの休息を思いやったネジは、警護を理由に作られた火影の部屋に隣接された一部屋の当直を確かめるがシカマルは後ろ手に頭を掻くばかりだ。
「あ〜…まぁ、そうなんだが。ちぃっとサボるわ」
火影の部屋の隣の当直は側近が交代で当直を務めており、まだナルトが火影になって間もない、内部が安定してなかった時の名残りだが今でも止めるとは誰も言い出さず続いており、面倒臭がりのシカマルでもこれをサボるというのは滅多にない。
「……あまり感心はしない」
「しょうがねぇだろ、俺ぁゴメンだぜ」
屋敷内に戻る時に気付いてた、知った気配を伴った影がナルトの部屋に向かった事実にシカマルは嫌そうに顔を顰める。
その理由を同じように屋敷内に戻る時に影に気付いたネジはしょうがない、とばかりに頷く。
シノの言い分は最もだが、誰とてデバガメにはなりたくない。
特にもうしょうがないとはいえ、幼い頃から大事に大事に想ってきた相手ならば余計に、というものだ。
「予定よりも随分と早く戻ってきたものだ」
嘆息したネジの一言に察しがついたシノは小さく頷くと、また盃を傾け、ぽつりと零した。
これほど早く戻れるのならば無事なのだろう。
それは何よりナルトが喜ぶ事だと分かるから。
「幸いな事だ」
微かなそれはシカマルとネジは同時に頷いた。
「違いない」
「違いねぇ」
いと愛しき人の、一番の幸いを喜んで。




















(終)


ナルトさんハピバ〜〜〜!(二回目)
ちょ、ちょっとは祝えてますように…!(ガタプルガタプル)
スーツナルト萌え!が抑えきれずパラレルでマフィア物で突っ走ってしまいました;すみません;;
でもその割にスーツ萌えもない…orz
えと、ちと補足でして;
ナルトの誕生日二日前に特殊な植物が『九尾』が咲く土地をナルトを警備の難しいお祝いの会場で殺して、その混乱に乗じてゲットだぜい!と考えた組織をまるっと潰すお仕事を請けたサスケさんは一日移動、二日目頃合を見計らってお仕事、ナルトの誕生日当日に帰宅、です。
サッケさんは行きは相手側に気付かれぬよう電車などで多くの人に紛れて移動したので丸一日掛かったのですが、帰りは途中からヘリチャーターでぶっ飛んで帰って来ました。
一人でお仕事さんです。俺のものに手を出そうなんて考えた奴は即死ね、俺が殺す、を実行なサスケさんです。そんなサスケさんがいいんだと主張し隊><
白眼や写輪眼などの特殊能力は少し形は違いますがあるし、サッケさん鬼強いのできっと大丈夫!(オイ)
基本武器は日本刀ですが、銃も使えるというかでないと流石にヤバイよ!(笑)でも得意なのは日本刀なので使用率は低かったりします;
『九尾』関してナルトにも特異体質があったり、四代目はナルトが小さい頃に亡くなったとか、シカマルらは本当に小さい頃からナルトの屋敷で一緒に育った間柄でサスケに本音はやりたくないとか、サスケはとある事情により15、6ぐらいにナルトの屋敷に引き取られて出逢ったとか色々妄想だけは膨らんでまして;きちんと書けてなくてすみません;;
こんなんですが、読んで下さってありがとうございました!
今月いっぱいフリーですので宜しかったら連れて帰ってやってください><



'06/10/19